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どこでもセーブ 第3話

「―――参加者求む! 天下第一武道会!――」
こんなチラシが入っていた。

『へぇー、天下第一武道会ねぇ。まぁ、オレがこんなものに参加したら速攻KO負けだな。』
ヒカルがチラシを投げ捨てようとした時、
『…いや、待てよ。あの能力を使えば…』


パンパカパーン!パンパンパンパンタカタカターン!
辺りにファンファーレが鳴り響いた。
「それでは天下第一武道会をはじめまーーーす!!」

『ははは、来ちゃったか。』
そこにヒカルはいた。

「では一回戦、ヒカル選手 対 ギガサボテン選手 はじめてくださいー!」
ゴーーーン!!!

「よろしく」
ギガサボテンと名乗る選手が挨拶した。
『よ、よろしく… (だ、だいじょうぶかな…)』

ギガサボテンが攻撃を仕掛けてきた。ストレートパンチだ。
バシッ!

『うっ…』
バタッ。

「おーっと、ヒカル選手、いきなりパンチをあびてダウンだー! カウントをとりまーす!」

『…うぅ、最初はストレートパンチね、、、、よし』
ヒカルは目を閉じて念じ始めた。
『…ローーーーード!!!!』
ヒカルの体が急に青白いオーラに包まれ、ヒカルは姿を消した。


「では一回戦、ヒカル選手 対 ギガサボテン選手 はじめてくださいー!」
ゴーーーン!!!

「よろしく」
『よ、よろしく…(2回目の挨拶だな…)』

ギガサボテンが攻撃を仕掛けてきた。ストレートパンチだ。
『よし、いくぜ!』
サッ! バシッ!
ヒカルは相手のパンチをかわし、カウンターですぐ相手にパンチをくらわした。

『よ、よっしゃ!』
しかしギガサボテンは倒れなかった。
「なんのこれしき!」

『う、オレの力じゃ弱かったか…』
すぐにギガサボテンが反撃にきた。
ドス!!

腹にみぞおちの一撃。
『ぐはぁ』
バタッ。

「おーっと、ヒカル選手、ダウンですー! カウントをとりまーす!」

『…うぅ、次はみぞおちね、、、、よ、よし』
ヒカルは目を閉じて念じ始めた。
『…ローーーーード!!!!』
ヒカルの体が青白いオーラに包まれ、ヒカルは姿を消した。


「では一回戦、ヒカル選手 対 ギガサボテン選手 はじめてくださいー!」
ゴーーーン!!!

「よろしく」
『よ、よろしく…(また、ここからか…)』

ギガサボテンの最初のストレートパンチをかわし、カウンターのパンチをくらわせたヒカル。

「なんのこれしき!」
『く、くるぞ… みぞおちだったな…』

ヒラリッ! ドン!
ギガサボテンの攻撃をよけ、今度は全力で蹴りをくらわした!

「うぉっ… な、やるじゃないか… 私の攻撃を難なくかわすとは。。」

『ま、まだ倒れてくれないの…。よ、よーし、今度はこっちから攻撃だ!』

ダダダダッ!ヒカルは猛突進した。
『おりゃーーー!!』
サッ! ドン!

『ぐはっ』
バタッ。
ヒカルの突進は見事に横にかわされ、首の上から手刀をくらわされた。


「おーっと、ヒカル選手、ダウンですー! カウントをとりまーす!」

『…うぅ、突進のときは左にかわすと、、、、よ、よし…ローーーーード!』

・・・
「では一回戦、ヒカル選手 対 ギガサボテン選手 はじめてくださいー!」
ゴーーーン!!!

「よろしく」
『よ、よろしく…(もう、これでおしまいにしてくれ…)』

同じように進み、突進するところまできた。

『おりゃーーー!!』
サッ!
『左だろー!!』
ヒカルは左の方向へアッパーをはなった。
バキッ!!
「ぐはっ」
バタッ。
ヒカルのアッパーが見事、相手を直撃。相手は倒れこんだ。

『よ、よっしゃー! やっとダウンさせたぞー! これで、オレの勝ちだー!』

「おーっと、ギガサボテン選手、ダウンですー! カウントをとりまーす! お、おや、すぐに起き上がりましたー!」

『え… も、もう…?』

立ち上がったギガサボテンがヒカルに言い放った。
「君は私の動きをとらえてるかのように攻撃してくるね。この私が手も足も出せないなんて。ここはもう私の力全てを出し尽くすしかないようだ。二回戦以降のために力は温存しておきたかったんだけどね。」

『(え、全力?? はっはは…。)』
ヒカルはこう叫んだ。
『すみませーん! 降参しまーす!』

相手も観客も審判も目を丸くしていた。
『ま、まぁ驚くのも無理ないか。ここまではオレがリードしてきていたんだもんな…。』

・・・・
ヒカルはこう思った。
『(もうこんなことにこの能力を使うのはこりごり…。)』